東京の南1000km地点に浮かぶ小笠原諸島。そのメイン・アイランドである父島の近くに「
南島」という、とっても美しい無人島があります。(確か)沈水カルスト地形という、世界に数箇所しかない珍しい地形なのだそうです。
この南島、観光客だけでなく、生き物たちにも大人気です。島の周りにはイルカやクジラたちが現れます。サカナもたくさん棲んでいます。そして、陸上では鳥たちが暮らしています。
南島は
カツオドリという渡り鳥の繁殖地でもあります。というわけで、毎年6~7月くらいにかけてヒナがたくさん生まれるんです。 このヒナが、かわいいんですねぇ。
生まれたばかりのカツオドリのヒナは、全身真っ白のふわふわの羽毛に覆われています。それで、つぶらな瞳で親鳥を見つめる。たまに親鳥と間違えるのか、人間までも見つめてくれる。ものすごーくかわいいです。それが生後1か月が近づくにつれ、だんだん白い産毛に黒いものが混ざってきます。そして、飛び立てるようになる頃には、おなかが白、そのほかは黒の大人のボディになってしまいます。そして、子供から大人への過渡期にあるこの若いカツオドリが上の写真。きっと珍しいと思うのです。鳥は詳しくないので、もしかしたらものすごーく一般的な種類かもしれませんけどねー (^^;
←ちょっとわかりにくいけど、これが大人のカツオドリです。上の若い個体のようなかわいさはなく、真っ黒なボディで弾丸のように飛びまわります。で、エサになるサカナを見つけると、ものすごい勢いで垂直DIVE!! Coolなヤツです。
ところで、この小さな南島は以前、上陸して自由に歩き回ることができました。でも数年前から"環境保護のため"ということで、入島制限が始まってしまいました。1日に上陸できる人数や歩き回れる範囲の制限とともに、ガイドをつけなければならないというルールが作られたわけです。というわけで、今ではもう、この写真を撮った岩場までは上がれなくなってしまいました。絶好のカツオドリ&夕日撮影スポットだったので残念ですが、ルールですから仕方ないですね。でもいつか、ふわふわの白い子供を撮れたらいいなぁ、といまだに夢見ています。
以上、今週の
Photo Friday のテーマ、"Furry"(ふわふわ)へのエントリーでした!